ガンダムSEEDの話

私が人生で一番好きなアニメは『機動戦士ガンダムSEED』だ。

一番魅力を感じたのはやはりあの「リアルな世界観」である。この言い方だと少し語弊があるが「リアル」というよりも「現実でも起こりそう」なストーリーに私は惹かれた。

キラとクルーゼの出生の秘密が明らかになる45話「開く扉」ではコーディネーターの誕生の影の部分が描かれていた。望んでいた通りの子供が生まれなかったことを嘆く母親や流産したことを責める父親……。遺伝子操作が現実に普及したらまず間違いなく起こり得る案件だろう。ここに私は「リアルさ」を感じたのだ。

 

もうひとつ好きな点は主人公のキラ・ヤマトのかっこよさだ。ここで言うかっこよさとは見た目のことではなく内面のことである。よくコズミック・イラは地獄だ詰んでるだなんだと言われる。確かにその通りだ。だがキラはそんな世界でも「守りたい」と主張した。コズミック・イラのエゴの究極形態であるキラが、だ。本来ならキラはクルーゼのように世界に絶望してもおかしくない立場だ。しかしそんな人間が「それでも守りたい世界がある」と最終回で叫んだ。そんなキラが私にはかっこよく思えた。どんなにつらい目にあっても希望を捨てずに前に進むことを選んだ。しかもコズミック・イラのエゴの究極形態が。それだけで、少しは世界に希望を持てるのではないだろうか。

 

色々話したいが言葉がまとまらないので今日はこれで終わり。ガンダムSEEDは面白いので皆さんもぜひ。